渋野日向子、鈴木愛、申ジエのデータから強さを比較してみました
2019年のシーズンも終了し、鈴木愛選手が見事2年ぶり2回目の賞金女王を獲得しましたね。
渋野日向子選手も最後まで頑張りましたが惜しくも届かず2位。
しかし、彼女の活躍のおかげで今年の女子ゴルフは大変な盛り上がりをみせました。
今回は賞金女王争いを最後まで繰り広げた3選手の各データから強さの原因を探るため検証してみました。
女子ゴルフ年間平均ストローク
1位 申ジエ 69.9399
2位 鈴木愛 70.3074
4位 渋野日向子 70.5043
さすがに上位3人は安定した成績を年間通して残しているのが良くわかります。
だから賞金額が多いんだと言われるかもしれませんが、
申ジエ選手の年間通して60代の平均ストロークは女子史上初らしいです。
どれだけ安定したゴルフをしていたかが良くわかります。
女子ゴルフ年間トップ10回数ランキング
1位 申ジエ 18回
2位 鈴木愛 15回
2位 渋野日向子 15回
これも申ジエ選手がトップでしたが、鈴木愛選手、渋野日向子選手が2位に入っています。
毎試合3人のうちの誰かが優勝争いしている印象でしたが、
鈴木愛選手は怪我で休んでいた期間がありますから、
出場した試合はほとんど上位に入っていたことになりますね。
女子ゴルフパーオン率ランキング
9位 申ジエ
24位 渋野日向子
26位 鈴木愛
これは数字は意外でした。申ジエ選手はともかく、
鈴木愛選手、渋野日向子選手は20位以内にも入っていないにも関わらず、
スコアをまとめてきているということになります。
この理由は以下のランキングで明らかになりますが、
アプローチやパターでリカバリーしていることになります。
女子ゴルフ フェアウエーキープ率ランキング
3位 申ジエ 77.9070
37位 鈴木愛 68.6067
41位 渋野日向子 67.9460
これもかなり意外な数字でした。
申ジエ選手は安定していますが、鈴木愛選手が意外と低いことに驚きました。
渋野日向子選手はさらに低い数字です。
この数字でもスコアが良いということは、ラフからでもパーやバーディーを取れている証拠ですね。
渋野日向子選手でも3割以上はフェアウエーを外すわけですから、
アマチュアの我々がフェアウエーを外すのは当たり前なんですね。
女子ゴルフ 平均パット数ランキング
1位 鈴木愛 1.7561
2位 渋野日向子 1.7582
3位 申ジエ 1.7625
これは賞金ランキング通りの数字となっています。
パーオン率が低いにもかかわらず上位3人はパットが圧倒的にうまいということですね。
いかにスコアメイクにパターが重要かが良くわかる数字となっています。
女子ゴルフ バウンスバック率ランキング
1位 渋野日向子 26.0684
7位 申ジエ 20.2797
81位 鈴木愛 12.9032
この数字も興味深いです。
バウンスバックとはボギーなどスコアを落とした次のホールでバーディーなどでスコアを取り返す率のことです。
これは渋野日向子選手が飛びぬけて良いのですが、
ミスを引きずらない切替の速さがあると言われています。
渋野日向子選手はまだまだ粗削りな所もあり、出入りが激しいという見方もありますが、
終始明るい性格で切替の速さと集中力の高さは見事としか言いようがありません。
女子ゴルフ ファイナルラウンド 平均ストロークランキング
2位 申ジエ
3位 鈴木愛
4位 渋野日向子
これも納得の数字です。
最終日に強いということはそれだけ勝負所で実力を発揮できるメンタルと集中力を持っているということになります。
優勝争いには色んなプレッシャーがかかる中で最終日にスコアを伸ばせる選手が優勝できるということですね。
まとめ
上位3選手のランキングを比較してもそれぞれのプレーの特徴が良くわかりますね。
申ジエ選手は堅実で安定したゴルフ、鈴木愛選手、渋野日向子選手はパターも強気で攻めのゴルフ。
そして改めてパターの重要性がよくわかります。
パーオン率やフェアウエーを外す率が低くてもアプローチやパターでカバーできるということですね。
「パット イズ マネー」まさにその通りの結果だということになりました。